教員の所見作成はAIプロンプト(自動生成)で劇的に変わる!
こんにちは。ミチプラスWORK、運営者の「たく先生」です。学期末が近づくと、教員の皆さんの顔から生気が消えていく……。その最大の原因の一つが「通知表の所見作成」ではないでしょうか。
日々の業務で疲弊している中、何十人もの児童・生徒の顔を思い浮かべながら、適切な言葉を選ぶ作業は本当に骨が折れますよね。しかも「教員の所見」は保護者の目にも触れるため、言葉選びには細心の注意が必要です。
でも、もしその所見作成が、AIプロンプト(自動生成)を活用することで劇的に楽になるとしたらどうでしょう?
今回は、教員の皆様がそのままコピペして使えるGeminiやChatGPT向けの「所見自動生成プロンプト」を中心に、AIを活用して残業を減らすための具体的なテクニックを解説します。
この記事にあるプロンプトを活用し、今年の学期末は「残業ゼロ」で所見作成を乗り切りましょう!
教員の所見作成はAIプロンプト(自動生成)で劇的に変わる!
まずは、なぜ今、教員の現場に「自動生成AI(GeminiやChatGPTなど)」の導入が急務なのか、その理由と導入のメリット、そして見落としてはならない注意点について整理しておきましょう。
なぜ教員の所見作成にAI(Geminiなど)が必要なのか

私立高校で教員を20年以上続けている私ですが、正直言って、所見作成ほど「AIのサポート」が必要な業務はないと感じています。
通知表の所見には、単なる成績の羅列ではなく、その生徒の人間的な成長や日々の努力の過程を温かい言葉で記すことが求められます。
しかし、数十人もの所見を一人で、しかも短期間で書き上げるとなると、どうしても「似たような言い回し」の連続になりがちです。頭が疲労し、語彙力が枯渇してくるからです。
所見作成における教員の悩み
- 一人ひとりの「良いところ」は見えているのに、適切な言葉が出てこない
- 否定的な表現(例:落ち着きがない、忘れ物が多い)を、前向きな「アドバイス」に変換するのに頭を悩ませる
- 何時間もパソコンと睨めっこし、結局休日を潰してしまう
ここでAI(Gemini)の出番です。AIは、こちらが「どのような方向性で書いてほしいか」という型(=プロンプト)さえ与えれば、一瞬で複数の言い回しを提案してくれます。
語彙の引き出しを無限に持っている優秀な「副担任」が隣にいて、文章のたたき台を作ってくれるようなものです。
AIで所見を作成するメリットと注意点(個人情報など)

AIを活用して所見を作成するメリットは、単なる「時短」にとどまりません。品質の向上にも大きく貢献します。
【AIを活用するメリット】
- 圧倒的な時短:「ゼロから書き始める」苦痛がなくなり、生成されたたたき台を「修正する」作業になるため、体感で作業時間が半分以下になります。
- 表現の多様化:自分では思いつかないような、温かくポジティブな言い回しを提案してくれます。
- ネガティブな事実の「リフレーミング」:例えば「飽きっぽい」という事実を「様々なことに興味を持ち、次々とチャレンジできる」といった前向きな表現へ瞬時に変換してくれます。
しかし、素晴らしいメリットがある一方で、教員という立場上、絶対に守らなければならない「注意点」があります。
【最重要】個人情報の入力は絶対にNG!
AI(特に無料版のChatGPTやGeminiなど)にプロンプトを入力する際、生徒の「実名」や「特定できる情報(細かい身体的特徴や家庭の事情など)」は、絶対に入力しないでください。
多くのAIは、入力されたデータを学習に利用する可能性があります。「Aさん」「男子生徒」「出席番号1番」など、完全に匿名化した状態でプロンプトを実行するのが鉄則です。
また、生成された文章を「そのまま(コピペで)通知表に載せる」ことも避けましょう。必ず教員自身の目で事実確認を行い、自分の言葉として違和感がないか手直しを行うことが重要です。
【コピペOK】高品質な所見を自動生成する万能プロンプト

さて、ここからがいよいよ本題です。私が普段からGemini(Gemini Advanced)で活用している、通知表の所見自動生成のための「万能プロンプト」を公開します。
このプロンプトは、AIに「経験豊富なプロの教員」という役割を与え、ポジティブで温かみのある文章を出力するように設計しています。そのままコピーして、GeminiやChatGPTに貼り付けてお使いください。
あなたは学習指導要領を熟知し、生徒(児童)一人ひとりの心に寄り添う経験豊富なプロの教員です。
これから提供する対象者の情報を元に、保護者と本人が読んで温かい気持ちになり、次学期へのモチベーションが高まるような「通知表の所見」のたたき台を作成してください。
【厳守事項】
1.指定された文字数(例:約200文字など)に収めるよう努力すること。
2.ポジティブな表現を多用し、否定的な表現(課題)は、前向きな「期待」や「アドバイス」に変換すること。
3.入力された「具体的なエピソード(事実)」と、そこから見える「成長や長所(抽象・評価)」をバランスよく織り交ぜること。
4.「です・ます」調で、保護者宛ての丁寧かつ温かみのある文体にすること。
5.入力された情報以外の事実(架空のエピソード等)を、AIが勝手にでっち上げないこと。
【対象者の情報(ここを書き換えてください)】
・対象:小学校5年生 男子
・具体的なエピソード(学習・生活):
(例:算数の時間に、図形の面積の求め方が分からず困っている友人に、自分のノートを見せながら優しく教えていた。毎日の掃除当番では、誰よりも早く担当場所に行き、黙々と床を磨いている。)
・特に伝えたい長所・成長ポイント:
(例:周囲への思いやり、コツコツと真面目に取り組む姿勢)
・課題(前向きに変換してほしい点):
(例:自分の意見をクラス全体の前で発表するのはまだ少し苦手)
・希望する文字数:約200文字
プロンプトを活用した所見作成の具体的な手順
上記の万能プロンプトを使った、実際の所見作成の手順を解説します。
- プロンプトの準備:上の灰色の枠内のテキストを全てコピーします。
- AIツールを開く:Gemini(個人的にはGoogleのGeminiが自然な日本語表現でおすすめです)またはChatGPTを開きます。
- 情報の書き換え:【対象者の情報】の下にある項目を、これから所見を書く生徒(匿名)のデータに書き換えます。
- ここは箇条書きの単語レベルで構いません。AIが勝手に綺麗な文章にしてくれます。
- 生成の実行:入力が完了したら、AIに送信します。数秒で所見のたたき台が完成します。
- 出力結果の確認と調整:出てきた文章を読みます。「少し硬いな」と思ったら、「もう少し柔らかいトーンで、小学生にも分かる言葉で書き直して」と追加で指示(再プロンプト)を出します。
このように、「箇条書きのメモ」→「AIによる文章化」→「手直し」というフローを構築するだけで、所見作成にかかる精神的・時間的な負担は驚くほど軽くなります。
教員の所見AIプロンプトをさらに使いこなすコツ
基本の万能プロンプトだけでも十分に「残業ゼロ」に貢献しますが、ちょっとしたコツを知ることで、さらに精度の高い、保護者や生徒の心に響く所見を自動生成できるようになります。
生徒の「良さ」を引き出すエピソードの入力方法

AIが生成する所見の質は、「入力するエピソードの具体性」にかかっています。いくらプロンプトが優秀でも、入力内容が「優しい」「頑張った」という抽象的な言葉だけでは、AIも当たり障りのない一般的な文章しか作れません。
入力する際は、「事実(出来事)」と「行動」をセットで入力することを意識してください。
【悪い入力例と良い入力例】
❌ 悪い例:「リーダーシップがある」
⭕ 良い例:「体育祭の練習で、まとまらないチームメンバーに自ら声をかけ、練習メニューをホワイトボードに書いて指示を出していた」
❌ 悪い例:「国語を頑張った」
⭕ 良い例:「漢字テストで最初は30点だったが、毎日自学ノートを2ページやって提出し、期末では90点を取った」
これらの具体的な事実を入力することで、AIは「体育祭の練習において、自らホワイトボードを用いて仲間をまとめるなど、素晴らしいリーダーシップを発揮しました」といった、具体的で説得力のある所見を生成してくれます。
評価規準や成績データとAI所見の連携テクニック

近年、通知表の所見は「各教科の評価規準」と連動していることが求められるケースが増えています。単なる生活態度の感想ではなく、「どの単元の、どの資質・能力が向上したか」を明記する必要がある場合です。
この場合、プロンプトの【対象者の情報】の欄に、「評価規準の文言」を追加して入力するのがテクニックです。
- 追加する項目例:
【対応する評価規準】:国語「目的に応じて、集めた情報を分類し、分かりやすく構成して文章を書くことができる」
【事実】:新聞づくりにおいて、見出しの付け方を工夫し、班の仲間に構成のアドバイスをしていた。
このように、「評価規準の抽象的な文言」と「実際の行動の事実」をセットでAIに渡すことで、指導要領に沿いつつも、目の前の生徒の姿が浮かぶプロフェッショナルな所見が完成します。
生成された所見を「自分の言葉」に手直しする重要性

ここまでAIの凄さを解説してきましたが、最後にお伝えしたい最も大切なことがあります。
それは、AIが生成した所見は、あくまで「たたき台」であり、最後は必ず「あなた自身の言葉」で手直し(推敲)をしなければならないということです。
AIは非常に賢いですが、生徒との日々の生活の中で感じた「空気感」や、目と目が合った時の「表情」までは知りません。生成された文章を読んでみて、
「この言い回しは、あの子のイメージに合わないな」
「この部分は、もっと熱量を込めて伝えたいな」
と感じた部分は、積極的に自分の言葉で書き換えてください。その「微調整のひと手間」を加えることで、初めて魂の通った、教員としての本物の「所見」になるのです。「AIが書いた」文章と「教員が心を込めて書いた」文章の違いは、保護者には意外と伝わるものですよ。
通知表の所見作成スピードを上げるおすすめツール

プロンプトの入力作業自体をさらに効率化するために、「辞書登録(単語登録)」や「スニペットツール(定型文挿入アプリ)」の活用をおすすめします。
例えば、先ほど紹介した「万能プロンプト」の全文を、パソコンのユーザー辞書に「しょけん」という読みで登録してしまいます。そうすれば、AIツールの入力欄で「しょけん」と打ち込んで変換するだけで、瞬時にプロンプトのひな形が展開されます。
私はiPadを愛用していますが、「TextExpander」や標準のユーザー辞書機能を使い倒すことで、文字入力の物理的な時間を極限まで削減しています。
効率化で生まれた時間で教員もAIや投資(NISA)を学ぼう

AIプロンプトを活用して所見作成を自動化(半自動化)することで、これまで所見作成に奪われていた膨大な「時間」が手に入ります。つまり、日々の生活に「余白」が生まれるのです。
この「余白」の時間を、ただただ休むためだけに使うのも悪くありません。しかし、これからの時代を生き抜く教員としては、この時間を「自分自身のスキルアップや資産形成」に投資することを強くおすすめします。
生まれた「余白」の使い道の提案
- AIへのさらなる習熟:Gemini Advancedなど有料のAIに触れ、所見だけでなく、授業づくりやテスト作成、校務分掌の書類作成など、あらゆる業務を自動化する仕組み(GEM)を作ってみる。
- 金融知識の習得(FP・簿記):私のようにFP(ファイナンシャルプランナー)や簿記を学び、お金の流れを理解する。
- 資産形成の実践(NISA・iDeCo):手堅く投資信託で運用を始め、将来の不安(老後資金や退職金問題)を解消する。
教員の仕事は素晴らしいですが、「教員しかできない」状態は、変化の激しい現代において少しリスクが高いと感じています。「AIを使いこなせる教員」「金融知識がある教員」になることで、公立・私立問わず、自分自身の市場価値を高めることができます。
教員の所見をAI プロンプト(自動生成)を活用して「余白」を作ろう
今回は、「教員の所見作成」という誰もが頭を悩ませる業務を、AIプロンプト(自動生成)で劇的に改善する方法をお伝えしました。
「AIに所見を書かせるなんて愛情がない」という批判的な声も、教育現場にはまだ一部あるかもしれません。しかし、疲労困憊で言葉が浮かばない頭で、深夜までかけて捻り出した文章よりも、AIのサポートを借りて「事実」に基づきながら、最後に教員自身の手で温かくリライトした文章の方が、よほど愛情が伝わると私は信じています。
何より、AIで業務を効率化し、教員自身が心身ともに健康で「余白」を持った状態で子供たちの前に立つことこそが、最大の愛情ではないでしょうか。
今回ご紹介した「万能プロンプト」をぜひ活用していただき、今年の学期末は「残業ゼロ」を目指してみてください。そして、そこで生まれた「余白」の時間を、自分自身の未来へ繋がる新しい学びに充てていただければ、これほど嬉しいことはありません。一緒に、新しい時代の教員の「ミチ」を切り拓いていきましょう!
